動画から得た知識を寄せ集めてFX取引をした結果、損を繰り返した話

ノリ

私は五十代前半で、未婚の男性「ノリ」と申します。
貯金を増やしたい目的で投資を始めましたが、これは三年ほど前のFXを始めた初期の話です。
適当な知識で、レバレッジのかかった投資を行うことはリスクが大きいです。
自分が体験して失敗した出来事を通じて、FX取引を行う皆さんが、同じ目に遭わないための参考にしていただけたら嬉しいです。

投資に素人だった自分がFX取引を始めた理由

以前の自分は、投資にそこまで興味がありませんでした。
しかし貯金が少なく、フリーランスで収入状態も思わしくなかったため、投資で増やしたいと思うようになりました。

もちろん投資は資金が必要です。
あれこれ調べている内に、FXはレバレッジをかけて大きな取引ができることを知りました。
その時はレバレッジの怖さなど全くわかっていなかったため、少ない資金で大きく稼ぐことができるかもしれないという魅力に取り憑かれました。

FX業者は口座開設でキャッシュバックを行っていることが多く、それにも促されて、とりあえず複数の業者に口座開設しました。
短期取引に向いているヒロセ通商や、チャートが見やすいDMMFXなどを主に利用していました。

投資といえば、過去に投資信託を少しだけ行ったことがあります。
でも一度購入してそのまま放置していたため、特に投資について勉強する機会はありませんでした。

しかし、FX取引ではそういうわけにもいきません。
「ちゃんとした勉強をしなければ」という思いがありました。

動画でFXの知識を得る

元々私は、基本から積み重ねて勉強することが苦手なタイプです。
一から勉強するということが面倒であったため、FXに関しても適当に知識を寄せ集めていました。
主に活用したのは、YouTubeの動画です。

FX関連の動画も多く投稿されており、投資家の人がFXについて様々な解説をしています。
動画の内容は千差万別で、高いレベルのトレーダーもいれば、そうでない人もいます。
しかしFXに関して素人であった私は、動画のレベルを見抜くこともできず、そこで語られている内容を信じ込んでしまいました。

もちろん、自分にある程度基本になる知識があれば、取捨選択ができたと思います。
また、しっかりした内容の動画であれば、そこで語られている内容について深く理解することもできたはずです。
ところがベースになる知識がなかったため、なぜそうなるのか検討することなく、表面的な知識を動画で得るということに終始してしまいました。

寄せ集めの知識で取引に失敗

動画でのチャート解説で、このラインに価格が来たら買い時というような解説を真に受け、何の知識もないままその通りエントリーをして、失敗をしていました。
少ない金額で取引していたため、ダメージが少なかったことは幸いでしたが、不思議なことに損をしていたにも関わらず、ついついFX取引を繰り返すようになりました。

FX取引は、このような癖になる特徴があります。
メンタルが弱いと、自分を抑えることができず、結局意味のない取引を行うことが増えます。
また、動画の内容に煽られた部分も大きいですが、但しこれは自己責任であり、全て自分の認識不足が原因だと思います。

この間のFXの成績としては、投資資金の3分の1程度を失いました。
この程度に収まったのは、本来は慎重な性格なので、含み損にずっと耐え続けるというようなことはしなかったからです。
いつか相場は逆転すると考えて、損切りもせずにずっとポジションを持っていたら、さらに大きな打撃になっていたと思います。

レバレッジ取引のリスクと勉強の大切さ

FXが他の投資と異なる点は、やはりレバレッジです。
国内では最大25倍のレバレッジかかかりますが、冷静に考えれば、それは投資資金の25倍大きな取引をしていることです。

それだけ大きく稼げるというのは反面のことで、逆に考えればそれだけ大きく損をするということでもあります。
儲けたい気持ちが強くなるため、損失のことは頭によぎらなくなります。
しかしレバレッジは諸刃の剣と言われるように、自分でコントロールしないと、投資資金を傷つけてしまいます。

実際に自分で投資を行って、投資で最も大切なのはリスク管理であることを知りました。
特にレバレッジがかかったような大きな取引は、厳重にリスク管理を行う必要があります。
適当に知識を寄せ集めるのではなく、学校の勉強と同じように、最初は基本から系統立てて勉強していくことが大切であることを改めて痛感しました。