他力本願ではトレードの世界で生き残るのは難しい。自分で考えよう。

のり

こんにちわ。
30代後半男性、のりです。
この記事は実際にFXで2年ほど前に失敗した出来事です。
トレードの世界はプロとの戦いの場です。そのため、短期間ですぐに資金が底をついてしまうリスクがあります。
今回は他力本願では絶対に相場では勝てないことを記事を通して確認していただけたととてもうれしいです。

FXを始めたきっかけ

FXを始める前は日本株のトレードを行っていました。
当時コンサルティングを受けて勉強していました。

先生から「今度fxでプロトレーダーの先生をお招きして新しいグループを立ち上げするので楽しみにしていてください」と話があり、僕は参加することにしました。

このグループでは完全無料でトレード手法、メンタルなど幅広いことを教わることができるため、あまり日本株でうまくいっていなかった僕は、「よし!次こそFXで今までの損失を取り戻す!!」と意気込んでいたのです。
正直なところ円高円安の仕組みさえよくわかっていなかった状態でのスタートでした。

無料トレードの配信とエントリー

このグループに参加しているとノウハウを学ぶ以外にもトレードの配信をしてもらえるという、最高にうれしい特典つきです。
無料で学びながら、配信を受けて利益を出すなんて、こんな素晴らしいグループは日本中どこ探してもないでしょう。

配信があるのは順張りスイングで、ゆったりと待って仕掛けることができる場合だけです。
そのため、すぐにエントリーするのではなく、「この価格になったら仕掛けましょう」と、いくら忙しいサラリーマンでも取れるような配信でした。
利益を上げたい気持ちが大きいため、自分で考えて損失を出すリスクは避け、主に配信があった時にだけエントリーしており、自分で考えてエントリーポイントを見出すということは行っていませんでした。

上手く行っている人からエントリーについて教えてもらえると、資金が増えて行くのは紛れもない事実です。
「この先生の配信でトレードしてればいいじゃん!!!」そう僕は思っていました。
しかし、その後、このまま消えていなくなりたいと思うほど、嫌な現実が待っていたのです。

大きな損失

2か月ほどすると損失を出すことはあっても、利益を出すことの方が多くなり、資金が増えていきました。
それに伴いポジション量も大きくなっていきました。
また、当時は配信通りにエントリーをしていただけなので、なぜ買いなのか売りなのか理由も理解できておらず、単純に「先生が買いで配信しているからその通りになる」と、根拠のない自信があり、すでに損をすることではなく、利益を取ることに気持ちが向くようになっていました。

その日は、配信があった通りに買いポジションを持っていたのですが、しばらくしてロンドン勢が相場に参加して流動性が高まり、それまで何とか持ちこたえていた価格からすごい勢いで逆行したことで損失が膨らんでいきました。

目の前は真っ暗な状態で思考停止です。
損失はすでに15万円以上にまで膨らみ、どうしたらいいのかわからず損切りすら出来ない状態でした。

買いの根拠が分からないので、もちろん損切りの根拠はなおさら分かりません。
唯々「結構下がったからこれから持ち直してくるだろう」と淡い期待を抱くだけで、損切りすらもうできなくなっていました。

そして、さらに損失が25万円ほどまでなったところで、気持ちが落ち着かずに泣く泣く損切りをすることを決意します。
こうしてエントリーしてわずか数時間で自分の給料1ヵ月弱のお金を失う結果になってしまいました。
この時は死ぬほど悔しい思いをしたのを覚えています。

学んだこと

自分で考えないでただ他人の意見に流されいたら、資金をいずれ失うということをこの時強く感じました。
上手くいっている人の予想は概ね当たっていることは多いですが、100%ではありません。
狙いと逆に動いた時にそのポジションに対しての自らの根拠がないと、どうしていいのか分からなくなります。

自分で考えていれば「想定内の動きなのか、想定外の動きなのか」「どうなったどのように判断するのか」ということがわかるので、不安はなくなります。
たとえ上手くいって資金が増えていったとしても、必ず気持ちが大きくなり、それに伴ってポジションサイズが大きくなっていきます。
結果として一気にそれまでの利益を吐き出してしまう結果に必ずつながるのです。

この体験以降、僕は他者の意見は参考にする程度にして、必ず自分で根拠を考えてトレードをするよう心掛けています。
もちろんこの先生からはまだ学び続けています。