FXを「教える人のレベル」はトレードレベルと比例しない。

オンザロック

こんにちはオンザロックです。

このページでは、私も経験した試行錯誤期を抜けるうえで、
諦めて、早めに損切すべきだったと後悔した出来事を共有していきたいと思います。

FXを「教える人のレベル」はトレードレベルと比例しない。

これはFXトレーダーの経験というより、大企業で働いていたサラリーマンとしての感覚ですが、実は私も含め、基本的にはみんな、「FXのトレードを教えるのは下手」だと思っています(笑)

いくら、「〇〇人に教えました!」と言っても、一般的な大企業の組織研修や、分析と比べると全然違います。
やっぱり対象人数や競合人口、ビジネス規模は重要だと思います。

一方、「FXを教える」という行為は、競合人口も少ないため、「物凄い小さい範囲で凄い人の評価」をされてしまうため、競争の論理が働きづらいという構造があると思います。

どういう問題が起きているかを聞いてみると、

教える側
余計なことを考えず自分の完全コピーをしろ。というスタンスになってしまいがち

教わる側
ネット上での誘惑が多いため、色々と浮気をしてしまいそうになる。

という悪循環が生まれてしまっているようです。

また、教わる際に「ボランティア」なのか、「前払い」なのか、その前払いも「高いのか安いのか」によって構図が違ってきますが、往々にして皆さん揉めているという報告があります(笑)

教わる(コンサルティング)のは等価交換ですので、

有料契約
教える側の人が事前の説明漏れがないように説明し、契約内容に納得して契約を開始

ボランティア契約
教わる立場の方が指示に従う(ただし、知らない間にアフィリエイト報酬が発生していることはありますがw)

というのが前提にありますが、超優秀な常勝トレーダーさんであったとしても、教え方のうまさと因果関係はない。というところはポイントだと思います。

ただ一方で、この前提が抜け落ちてしまい、

教えている側:
自分は常勝トレーダーなんだから、教わっている人の能力が引く
自分の能力を疑えない

教わっている側:
先生は常勝トレーダーなんだから、自分の受け取り方が悪いんだ
相手を疑えない

という勘違いが生まれてしまうようですね。

失敗をしたと思った、有料商材・コンサルで「元を取り返そう」と思わない方がいい。

よくある話として、

・「〇〇万円でEAを買ったのですが、資金が全然増えてません・・・。」

・「〇〇〇万円で有料塾に申し込んだのですが、先生の言っていることが信じれません・・・。」

という話の後に、

・「ただ、EAで負けているわけじゃないんで、こっちは継続しつつ、自分で裁量トレードの勉強も同時進行で進めていく感じでいいのでしょうか?」

・「ただ、せっかくお金を払ったので、こちらの勉強も続けつつ、違う塾も探したほうがいいでしょうか?」

というパターンはよく目にします。

これは行動ファイナンスで言うところの、「ディスポジション効果」や「プロスペクト理論」等に近く、簡単に言うと、

「持っているポジションに肩入れをしてしまい、冷静に判断できていない。」

状態かと思います。

これを裁量トレードに置き換えると、

既に含み益が資金の20%に達しているのに、プラスになるまで損切ができない。

状況ですよね。

特に有料で何かを買ったときは、前払いなのでそれ以上は目に見える損が発生しないため、「時間の機会損失」の概念が抜け落ちてしまう傾向になると思います。

仮に赤字ではなかったとしても、それに対して「精神の負荷」に時間を取られてしまっているということは、「その他の利益を得るための勉強の機会損失」が発生しています。

この状況を冷静に判断するには、

「今時間を掛けているものにお金を払っていなかったとしても、同じ時間の使い方の選択をしてしますか?」

という問いかと思います。

私も70万円のお金を有料コンテンツに支払いましたが、心の中で「損切」が出来たタイミングで、次の勉強に移動できました。

「未練を捨てる」ことで次の一歩を踏み出せたと思います。