なんの知識もなしに一発逆転を狙って魂が抜けるほど一瞬で貯金が飛んだ話

サブロウ

こんにちは、30代未婚男性のサブロウです。
この記事は4年前に初めてFXを始めた時の話になります。
なんの知識もなしに手を出して、小遣いとして貯めていた数十万円が一瞬で飛んでしまい、魂が抜けるほどショックを受けてしまったという失敗談です。
今は立ち直って地道にFXで稼いでいます。
しかし失敗した当時どんなサービスに手を出したのか、どんな取引方法で損失を出したのかということを回想しました。
よろしければ最後までお読みいただければ幸いです。

私はなぜFXを始めたのか

私はなぜFXを始めたのか、一言でいえば一気に稼ぎたかったからです。
給料は頭打ちで増えそうもなく、それでいてクルマや高級腕時計などの高価なものが欲しかったというのがその理由になります。

そんな時、通貨間の売買、為替相場を利用した取引であるFXを知りました。
名前だけなら何となく知っていたのですが、この時本格的にやってみようと思ったのです。

ネットを見れば数億円稼いでいる人もいるらしく、期待が持てました。
気付くと完全に頭はFXで稼ぐ自分の姿を連想していたのです。

会社の勤務時間外にバイトをするより、ずっとスマートだし稼ぎもよさそう。
そんなイメージを一度持った私は、もう取引開始に向かって動き始めていました。

選んだFXのサービスとは~開始までのやりとり

FXはいきなり自分でできないということは知っていました。
ただ、その知識は浅くFXを取り扱っている会社に口座を開設する、そんな程度のレベルだったのです。

とりあえず株を管理している某大手証券会社のサイトを見たら、FXが隅っこに取扱商品としてありました。
ここの証券マンとは時々電話をしていたので、さっそく名刺を見て電話をしたのです。

やり取りはこんな感じでした。

僕「○○さん、サブロウです。お疲れ様です。」
証券マン「サブロウ様、お電話ありがとうございます。どうされましたか?」
僕「FXやりたいんですけど、そちらでどのようにしてやれば良いですか?」

証券マン「(一瞬止まって)かしこまりました。
申し訳ございませんが、折り返しお電話させていただいてもよろしいでしょうか?」
僕「良いですよ」

ここで、電話が切れました。
どうやら相当片手間というか、取り敢えずサービスとして取り扱っているという感じの商品、そんな扱いを受けているのがFXだったようです。

電話がかかってくるとこんな感じでした。

証券マン「サブロウ様、お待たせして申し訳ございません。
弊社のサイトでFX口座を新規に作っていただく必要があります。」

僕「証券口座ではだめなんですか?」
証券マン「はい、証券口座とは別になります。
店舗でお手続きをすることも可能ではありますが、ネットでの開設が簡単でスムーズです。」

僕「分かりました。ありがとうございます。」

何となく地蔵のように無表情になった僕は取り敢えずネットで口座開設をしました。
いつもは親身になってくれている証券マンの塩対応が刃物に刺されたようにショックでした。

このように地方の支店なので詳しい人がいないのか、ネットでの口座開設を進められ、新たに身分証明書やマイナンバーの書類をアップロードして後日IDとパスワードが送られてきました。
サポートを証券マンに求めるのは、酷というか無理だなって心の奥底で感じたのです。

大手証券会社のFXツールはどうだったのか

当時大手証券会社のFX口座でFXを始めたのですが、不便でこの時点からすでに失敗でした。
スマホアプリもありませんでしたし、ウェブ上のツールがメインだったのを覚えています。

テクニカル分析もしにくく、大手証券会社だからということでFXも一流と言えばそういうこともなかったのです。
こういった使いにくいツールでFXをやろうとした時点で無謀でした。
スリッページもよく起こっていたと思います。

そして、更に無謀な自分は手持ちの30万円で、分かりやすい日本円と米ドルのペアにすべて投入してしまったのです。
今思えばリスクヘッジを考えて分散投資すべきでした。
気付かずに、いのししのように突き進んだ自分の行動も失敗だったと感じます。

会社選び、通貨ペアの資産配分、これだけで既に失敗でしたが、とどめの失敗はレバレッジです。

一瞬で飛んだ理由は無謀なレバレッジ

とにかく稼ぎたい一獲千金の体験をしたい、そんなことからレバレッジを国内のマックスである25倍にしました。
30万円で25倍、つまり単純計算で750万円の投資です。
これは一日で数千円稼ぎだした日もあり、仕事以外でお金が手に入ったことがめっちゃ嬉しかったのを覚えています。

ただ、そんな喜びも数日で終わりを迎えました。
月初めの金曜日、アメリカ政府の雇用統計が発表されて数字が良かったため、一気に相場が変化したのです。
ドルが急騰し、手持ちの円が価値を失ってロスカットが発生しました。

その時点で何が起こったのか分からず、しばらくして30万円はすべて消えて追加証拠金が発生し約7万円ほど請求されたのです。
この時は死ぬほど悲しかった、そんな言葉しか出てきませんでした。
7万円は、漫画を売ったり、なけなしのボーナスで補てんしました。

一瞬で数年貯めたお金が消えたこと、さらに損失が大きかったことから自分には一獲千金は無理だと思った失敗談です。