FXでの典型的なミスから慎重なトレードがいかに重要かを実感した話

ひさや

五十代前半、未婚男性の「ひさや」と言います。
私は四年ほど前からFX取引を始め、この記事は二年前に体験した内容です。
儲けたいという感情のままトレードすると、落とし穴に入り込むことを実感しました。
FXでは必ずと言っていいほど、この「罠」にハマることがあります。
皆さんがトレードでミスをしないために、教訓話として聞いていただければ幸いです。

キャッシュバック目当てで始めたFX

FXを始めたそもそものきっかけは、キャッシュバック狙いにありました。
FX業者は、多くがキャッシュバックや各種キャンペーンを実施しています。

特に口座開設の時は、大きなキャッシュバックが行われていることが頻繁です。
私はポイントサイトに登録していたため、そこから広告を利用して口座開設すれば、さらに高額のキャッシュバックが受けられることを知りました。
中には万円単位のキャッシュバックがポイントとして付く場合があり、驚くほどの豪華さです。

最初はこれを目当てに口座開設をしました。
初めて開設したのは、SBIFXトレードです。
非常に小さな取引量でトレードが可能な会社であり、自分にとって使いやすさがあった点も気に入った部分です。

その後、DMMFXやヒロセ通商など、複数の業者にも開設しました。

知識が付いてより大きなトレードを実践

キャッシュバックを受けるためには、一定数量の取引をすることが条件に組み込まれていることが多いです。
その条件内容は業者によって違いますが、結局取引をする必要があります。

わからないながらも実践しました。
私はパソコンからの取引ですが、それぞれの業者で取引画面やチャート仕様が異なっています。

最初から複数の業者を利用したため、かなり操作方法を迷うことがありました。
ポジションを持った後、決済画面がわからず、含み損が増えるような失敗をしたこともあります。

最初はFXの用語自体も理解しておらず、取引方法もネット情報を参考にしながらの見よう見まねです。
キャッシュバックさえ受け取れればそれでいいと考えていましたが、途中からFX取引の刺激にハマり、取引回数が増えていきました。

FXは売りか買いかの二者択一で、それだけ考えると成功確率は高そうに思えます。
しかしこれは間違いであることに気付きました。

当然ですが、トレードで勝利を収めるためには、テクニカル分析やリスク管理が重要です。
私はそんな知識もあまりないまま適当なトレードをしていましたが、途中から「これではいけない」と思いました。
そこで本格的に勉強をすることにしたのです。

小さな勝利を積み重ねる

FXトレードを行う中で、テクニカル分析についてある程度知識が付いてきました。
長くポジションを持つのは相場が急変動した時に怖いので、短期トレードですぐに決済するのが私のスタイルです。

最初は負け続け、トレードを行う度に損をしていました。
取引数量を減らして、損をしてもあまりダメージを受けない状態にして、練習を繰り返しました。
すると心が落ち着いたせいもあったのか、勝利回数が増えたのです。

短期トレードのため、勝利しても小さな値幅ですが、だんだん自信が湧いてきました。
そこで証拠金を増やして、取引量を多くし、大きなリターンを狙うように方針転換です。

最初は怖がりながら行っていたFXトレードが、自分でも信じられないほど大胆になっていきました。
慣れというのはある意味怖さもあります。
あれだけ損をしたくないと思っていたのが、損失のことを考えなくなり、得することばかりを意識するように気持ちが変化していきました。

損切りができずに利益を失う

連日のようにトレードをして、小さな利益を積み上げながら、調子良く成果を上げていた時があります。
大げさな言い方ですが、これを極めればFXだけで食べていけるのではないかと思ったくらいです。

ところが、誰にでもよくあることだと思いますが、こういった心境になった時が一番怖い時です。
相場が急激に逆方向に進んで、含み損が増えていく事態になりました。

私は短期トレード派ですので、通常ならすぐに決済して痛手を最小限に抑えます。
しかしなぜかその時は、損切りができなかったのです。
「相場はきっとすぐに反転する」という、あまり確証のない思い込みがあったからです。

含み損が大きくなっていたので、このまま損切りをしてはダメージが大きすぎるという意識もありました。
ところが相場は反転せず、さらに含み損が拡大するハメになりました。
結局泣く泣く大損したところで損切りしました。

もっと早くにしていれば、こんなことにはなっていなかったはずです。
「後の祭り」という言葉がありますが、FXでは本当にそういったことがよくあります。
今まで重ねてきた利益を一瞬で吹き飛ばしてしまうようなことがあるため、自分のトレードルールは必ず守り、損切りする勇気を忘れてはいけないと感じました。