トモ
この記事は私がFXでの投資の上げ下げと、人生の上げ下げについての記録です。
トラップリピートイフダンという手法で大失敗した私の経験を書き纏めることで自分への戒めと、読者の方への反面教師になれれば幸いです。
ぜひ最後までご確認ください。
FXとの出会い
20代後半、私は貧しい生活をしていました。
年収は200万円ほどで独り暮らしをしている、という環境です。
「なんとかしなくては」
と2つの行動を起こしました。
転職とFXです。
ひとつめの転職については成功し、同時に年収は300万円くらいまで上げることに成功しました。
これによって、ある程度の種銭を工面できる見通しがたち、FXを始めることとなりました。
最初の軍資金は10万円。
私のFX生活の始まりです。
デイトレの制裁
私の最初の取り組みはデイトレードという短期売買のFX手法。
誰もがイメージする投機性の高い、技術と経験が必要な取引です。
時期としてはちょうどギリシャショックの時期で、今にして振り返ると始めたばかりの初心者を刈るには充分な乱高下の相場でした。
恥ずかしながら、1週間もせず10万円から3万円まで溶かしました。
少額から始めたのが不幸中の幸いでしたが、このときの私は「やはりFXはギャンブルだ」と早々にデイトレからの撤退を決意したのでした。
トラリピ発見
その後しばらく、なんとか投資で稼げないかとインターネットで情報を漁る日々が続きます。
ある時、某有名掲示板でトラップリピートイフダン、通称「トラリピ」の情報に出会いました。
ものすごく簡単にいうと、1円下がったら買い、1円上がったら売る。それをひたすら自動注文で繰り返すという手法です。
毎日数百円の利ざやを稼ぐため、ひたすらトラリピに没頭することとなります。
3年はオーストラリアドルと南アフリカランド、後半3年はトルコリラメインに取引をしました。
幸運なことに、トラリピは大成功し初年で6万、翌年15万、3年目は50万とどんどん決済金額を増やし、増やした分トラリピの単価を増して稼いでいきました。
対したことない金額に見える人もいるでしょうが、年収200万だった私にとっては転職もうまくいき、副業のFXも好調で人生の成功を確信するような強気の期間でした。
転落は徐々に
私はFXでトラリピの設定金額や幅を徹底研究したつもりでいました。
多少の暴落がきても余裕だと。
しかし現状は違いました。
私はただ単にアベノミクスの円安の流れに乗った上昇相場の中でゆるーい取引をしてただけだったのです。
高金利通貨で有名だった南アフリカランド、トルコリラのポジションは暴落に暴落を重ね、かなりの金額が含み損になりました。
「含み損になっても、その期間耐えればスワップ(金利のようなものがもらえる)で回復するから問題なし!強気で行くぜ」
今思うと笑っちゃうような浅い考えて取引を継続し徐々にスワップでは埋めきれないほどの大損失に膨れ上がってしまうのでした。
トドメは低金利
含み損が100万を越えた辺りでようやく私は気づきました。
「あっ、これヤバイやつだ」
時既に遅し。
含み損になっている取引の中で、傷が浅いポジションを損切りするも、焼け石に水。
そもそもトラリピは損切りしないこと前提の取引ですから、この時点で負け確定だったんです。
それでも往生際の悪い当時の私は待てば反転とスワップで回復すると1年以上も塩漬けにして損失を広げてしまいます。
最終的なトドメは、たよりにしていたスワップの大幅な減額。
これにより含み損だけが空しく残り、私は損切りを決意することとなったのです。
損切りの損失額は200万超、それまでに稼いだ金額は100万円ほどでしたので、通算損益で100万ほど損したことになります。
あまりに遅すぎる決断でした。
金額は他の大損失した人びとに比べると軽度かもしれません。
しかし数年間研究してきたつもりでいた時間に対して、とてつもない喪失感を感じる幕引きとなりました。
まとめ
これから投資を始める方、時には上手くいくこともあるでしょう。
しかしそれはあなたが上手いのではなく、環境が良いだけの可能性もあります。
想定外のことが起きたとき、ぜひ早めの対策を講じてください。
私のようにだらだらと問題を先送りにして傷口を広げてはいけませんよ。
私は早めに負けを認めれば良かったと、未だに後悔しています。