テクニカル分析自体とそれを勉強した自分というものを信用しすぎるな

SEI

はじめまして。30歳男性のSEIです。
FXや信用取引の経歴は10年目になりました。
最初は怖いもの見たさと将来莫大な資産を築けるのでは、と夢見て始めてみましたが、増えたり減ったりを繰り返して、精神がすり減っただけの結果になっています。
よろしければ、皆さまには私の10年で感じたことを共有したく、ご一読いただけますと幸いです。

FXを始めたきっかけ

最初に始めたのは20歳の時で、今思えば、右も左もわからない学生で始めたことは怖いことでしたね。
友達が取引に熱意を持っていて、言われるがまま口座開設をして、10万円を入金してスタートしました。
最初はその友達の判断に乗っかる形で、上げだの下げだのに投資し、たまたまだと思いますが上手くいって、最初の1ヶ月で資産は倍増しました。

当時学生の私にとって、10万円は大金なので、お金を得るのってこんなに簡単なのか、って思ってしまいました。
このビギナーズラックが1番の失敗だったのかもしれません。

自分で考えて取引したいと思い、テクニカル分析を勉強

その後、友達におんぶに抱っこの状態なのはいつまでも無理な話だし、自分でも色々と学んでみようとテクニカル分析の本を手に取りました。

移動平均線こそが正義だ!とか、ボリンジャーバンドと合わせてみれば間違いないとか、その他様々なことを強気で書いているものが多く、勉強し始めの私は素直にそれを信じていました。
一言で言うと馬鹿ですね。
確かに本に書いてある一面があることは間違い無いですが、どこまでいってもケースバイケースであることを理解できていなかったです。

それから私は、暇な時はチャートとにらめっこし、買いの指標がでればポジションをとり、売りのサインがでるまでは放置というものを繰り返しました。
ここで、失敗だったのが私は利確は割と簡単に判断できるのですが、損切りが出来ず、思惑が外れたときに負債を大きくしてしまうということが散見されました。

損切り出来てこそ一流の投資家だ

資産をある程度溶かし、元手だった10万円ほどに戻ってきた際に、損切りができていないことを自身なりに反省し、見直すことにしました。
損切りに関しての記事や本を学び、さらにポジションを仕舞う側のテクニカル分析も追加で学んで、実戦に移しました。

実際、損切りの判断は早くなっていたと思います。
しかし、資産状況を辿ると、ジリジリと減少していっており、いわゆるジリ貧状況に陥っていました。

今はたまたまマイナスが連続した時期なのだと、自分を言い聞かし、追加投資をして負債を取り返しにかかっていました。
ただ、いろんなテクニカル指標を学んでしまったせいか、邪念といいますかポジションをとって、必要以上に早く利確、損切りをしていたのだと思います。
これを続けると、確かに大きなプラスやマイナスはないのですが、取引には当然手数料がかかるわけで、さらにジリジリと資産が減少していきました。

テクニカルで勝てるのは才能ある一部の人だけ

今も諦めきれず、FXなどの投資は続けてはいますが、おそらく私にテクニカルを利用して勝者になれる才能はないです。
テクニカルというものはあくまで過去の経験則からこの場合は上がる傾向にある、などと言っているだけで、実際は社会情勢など多種多様な要因が入り混ざって値動きします。

これで勝てている人はおそらくですが、社会情勢や情報を非常に敏感に感じ取り、瞬発的に判断できる人です。
私はそこまでの判断能力は今のところまだ要していないです。
ですので、5年ほど前からは普通の株式投資で積み立てていくことを始め、そちらの利益のほうが断然大きい結果となっています。

仮に20歳のときの私にアドバイスできるのであれば、社会勉強のために少しFXなんかの取引をするのもいいが、それとは別に月1万円くらいは3〜5%の配当率の株を買い続けろといいたいですね。
それを20歳の頃から続けていれば、今いくらの資産ができていて、年配当がいくら入っていたかを仮想計算してみると、後悔でなりません。

ですので、読者の皆さまに一獲千金を夢見てFX等の信用取引をしている方は、それは宝くじを買うのと同じように夢とロマンを買っているものと理解していただいて、別途、積立の投資をしていくことをオススメします。
投資の基本は、長期・積立・分散であるというのは間違いなく正しい、と私は思います。